最近、中学生用の英語教科書の発音指導に関する記事をことごとく検討しました。
驚いたことに、アクセントの関する指導に大きな変化がありました。
「アクセントのある音は強く発音する」が6冊中5冊の教科書から消えていたのです。
筆舌に尽くしがたいほどの改革ともいえる出来事が、そっとなされました。
私にとってはまさに青天の霹靂です。
なぜって、私1人が、アクセントのある音は決して強く発音しない、と発音記号を武器に論争に望んでいたから。
私が唱えていたことが、ある意味納得され、このような変化につながったように感じました。
NHK【どうなる小学生の英語教育】のパネリスト4人の方、また、辞書出版社など数社へアクセント教育に関する問題提起を致しました。さらに、文科省の初等中等教育局の視学官、専門官との会談を致しました。そしてこのHPやメールマガジンでも情報発信してきました。さまざまな場所でその考えを述べてきた身には、本当に喜ばしいことです。
多くの塾関係者、園児から大学生にいたる学習者、社会人、旅行で通じない英語の体験者、ビジネスマン、多くの方から励ましで、世界に通じる発音が体系立てて学べる「アルファベット70音」発音法の啓蒙普及を続ける勇気をいただいています。
これからもこの発音教育の指導を求めてまいります。
今後とも、ご意見ご感想をお聞かせいただければ幸いです。
私は予てから公教育における英語発音指導のアクセントのある音の出し方について、アクセントのある音の出し方については「高め、あるいは長めにはっきりと発音する」と主張し、異を唱えていました。
私はアクセントに疑問を持って以来あらゆる機会に本来のアクセントを探して求めてきました。
たどり着いたのは http://www.englishclub.com です。
ここで始めて本来のアクセントを知ることが出来ました。そしてそれを大きな柱として「アルファベット70音」発音法が確立しました。
公教育の場で、また辞書の中では、インターネット上のそれに関する各サイトで日本語のアクセントは【高低、英語のアクセントは強弱】と口をそろえて言われてきましたし、今でもそのように各辞書には記載されています。
最近思うことがあって、中学校用検定英語教科書6冊を細部に亘って検証した結果、1冊を除き、アクセントのある音の出し方【アクセントのある音は強く発音する】は、教科書から全く消えていました。
いよいよアクセント指導の誤りから一歩脱却したかに見えます。ですが、どのように発音するか、その指導法については、せいぜいCDを聞いて勝手に真似なさいということのようです。
【アクセントのある音は強く発音する】という事は、私が中学生のときに習ったものです。以来60年以上、いやそのずっと前から延々と続いたアクセントに関するとらえ方が、ここへきて急に消えたことがどのような経緯によるものか興味のあるところです。
一方、日本語のアクセントは高低とは言われてきましたが、Oxford Advanced Learner's Dic.には「日本語にはアクセントがない。」と記載されています。確かに英語のようにアクセントの位置が決められているわけではないし、最近の平坦化が進む日本語アクセントの傾向を見ても、その考えは間違いではないと納得しています。
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