発音記号.com アルファベット70音™研究所

発音の基本

目次

発音記号の必要性

ネイティブたちは発音記号を習いません。詳しい理由はわかりません。
彼らはどのように英語の音を学ぶのでしょうか。

彼らが2,3歳で話し始めたとき、親は正しい音を教えます。難しい『f』や『r』のような音は特訓です。

では正しい音を知っていれば字が読めるのか、というと答えはnoです。
学校に入ってしばらくは、正しい英語の音を知っているネイティブの子供達でも字が読めずに困っている事が少なくないそうです。
アルファベット26文字のうち、半数は複数の読み方があるために子供達は戸惑うのです。
英語の振り仮名「発音記号」を教えられていませんから、複数ある読み方に対応できないのも無理は有りません。

子供達が字を読めないことはかなり深刻な問題のようです。
小学生と、中学生の3人の子供を持つ友人が授業参観での様子を話してくれました。
「大人のような口調で話す子供でも本が読めないのよね」
また、私の塾で教えていたアメリカ人の先生からはこんな質問を受けました。
「日本の親たちは、子供が字が読めなくて心配ということはないのですか?」
勿論私は「そういうことはないですね、日本語にはひらがなやカタカナがありますから」と答えました。

ある時、中学生、高校生の子供達に、理科や数学などの専門用語や新出単語の読みはどのように学ぶのか尋ねてみると
「先生に尋ねます」
と答えました。
そこで同じ質問を学校の先生である隣人にしてみると
「辞書で調べますね」
という答が返ってきました。
つまり彼らも最終的には発音記号を必要としているのです。

その事実を知ると、ましてやネイティブと環境が全く異なる中で生活している日本人が発音記号をおろそかにしてネイティブに通用する英語の音を学べるはずがないことを痛感します。

発音記号を正しく習得すると次の2つが身に付きます。
1.あなたの話す英語がすべて、ネイティブに通用するようになる。
2.辞典にあるすべての英語をネイティブに通じる音で読むことが出来る。

ネイティブの言葉を生で、またCD等の録音で聞く。
これが「通じる」英語の音を身につけるための有効且つ効率的な方法です。
そしてそのためにはまず発音記号で正しい英語の音を理解することが必要なのです。

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